
アップルウォッチとガーミンの連携で知るべきこと
スマートウォッチの二大巨頭であるアップルウォッチとガーミンですが、どちらか一方に絞るのが難しいくらい、それぞれに魅力がありますよね。まずは、この2つのエコシステムをどうやって「いいとこ取り」して連携させるか、その基本的な考え方と具体的な同期の仕組みから見ていきましょう。
データの壁を壊す!デバイス併用時のサイロ化対策
アップルウォッチは日常生活の利便性に優れ、ガーミンは本格的なスポーツ計測で圧倒的な信頼感があります。多くのユーザーが悩むのが、この2つを併用したときにデータがバラバラになってしまう「データのサイロ化」問題です。ここ、かなりストレスが溜まるポイントですよね。
アップルは「ヘルスケア」、ガーミンは「ガーミンコネクト」という独自のプラットフォームを持っていて、基本的には他社を寄せ付けない設計になっています。しかし、適切な設定とアプリの仲介さえあれば、この壁を壊してデータを統合することは可能です。まずは「どのデータをどこに集約させるか」という戦略を立てることが、快適な併用生活への第一歩かなと思います。
データ集約の基本戦略:
- iPhoneユーザーなら「ヘルスケア」を最終的な保管場所にする
- トレーニング分析を極めるなら「ガーミンコネクト」や「Strava」を活用する
- 両方のいいとこ取りをするには、同期用アプリの導入が必須
ヘルスケアアプリへガーミンのデータを同期する方法
一番シンプルで、かつ追加費用がかからないのが、ガーミンコネクトからiPhoneの「ヘルスケア」アプリへ直接データを流し込む方法です。これなら、ガーミンのウォッチで測った歩数や心拍数を、iPhone側でも確認できるようになります。
設定は簡単で、ガーミンコネクトアプリ内の「設定」から「接続済みのアプリ」を選び、ヘルスケアへのアクセスをすべて許可するだけ。これで、睡眠分析や消費カロリー、心拍数といったデータが自動的に同期されるようになります。ただし、ガーミンで記録したワークアウトの「GPSマップ」までは標準機能では同期されないという点には注意が必要かもです。
標準同期の注意点:
データの同期は、ガーミンコネクトアプリがバックグラウンドで動いているか、あるいは手動で開いたタイミングで行われます。同期が遅いなと感じたら、一度ガーミンコネクトを立ち上げてみてくださいね。また、過去に遡って同期できるのは2週間分程度なので、使い始めたら早めに設定を済ませておくのがおすすめです。
RunGapでワークアウトデータの自動連携
「もっと高度な連携がしたい!」という方に私が一番おすすめしたいのが「RunGap」というアプリです。これは、様々なフィットネスプラットフォーム間を繋ぐ「ハブ」のような役割を果たしてくれます。
RunGapを使えば、アップルウォッチで記録したランニングをガーミンコネクトへ、逆にガーミンで記録したデータをマップ情報込みでヘルスケアへ、といった自由自在な転送が可能になります。有料のサブスクリプション(Swag Bag)が必要になりますが、一度設定してしまえば「自動共有(Auto Sharing)」機能で手間いらず。手作業でデータを移す面倒から解放されるので、費用対効果はかなり高いですよ。
HealthFitを使いFIT形式でバックアップを取る手順
買い切りアプリ派の方に人気なのが「HealthFit」です。これはアップルウォッチで記録したワークアウトデータを、業界標準の「.FIT」というファイル形式で書き出すことに特化したアプリですね。

HealthFitを使えば、iPhone内にデータを保存するだけでなく、iCloud DriveやDropboxなどのクラウドストレージに自動でバックアップを取ることもできます。ガーミンコネクトのWEB版からこのファイルをインポートすれば、アップルウォッチの記録をガーミン純正データとほぼ同じ精度で管理できるようになります。プライバシーを重視して、外部サーバーを通さずローカルで処理したい人にもぴったりなツールかなと思います。
睡眠や心拍数などのヘルスケア情報を一元管理する
日々の健康状態をチェックする際、アップルウォッチを付けて寝る日もあれば、ガーミンを付ける日もある、なんてこともありますよね。そんな時でも、iPhoneのヘルスケアアプリを「マスター」として運用すれば、途切れることなくデータを蓄積できます。
特に睡眠データについては、両デバイスとも精度が高いですが、判定アルゴリズムが異なります。どちらの数値を優先するかは、後述する優先順位の設定で調整可能です。心拍数についても、日常の変動を24時間追い続けたいなら、バッテリー持ちの良いガーミンをメインにするなど、自分のライフスタイルに合わせて役割分担を決めると、管理がぐっと楽になりますよ。
アップルウォッチとガーミンの比較や連携を最適化する設定

デバイスを連携させただけでは、データが重複したり、せっかくの運動がリングに反映されなかったりと、小さな不満が出てくるものです。ここからは、併用をさらに快適にするための、一歩踏み込んだ最適化設定について解説していきますね。
歩数データの重複を防ぐ優先順位の正しい決め方
アップルウォッチとガーミンを両方持っていると、iPhone側で「歩数が二重にカウントされているかも?」と不安になることがありますよね。これを防ぐには、ヘルスケアアプリの「優先順位」を正しく設定することが不可欠です。
ヘルスケアアプリの歩数項目の最下部にある「データソースとアクセス」から、編集ボタンでデバイスの順序を入れ替えることができます。もしガーミンの数値を正としたいなら、ガーミンコネクトを一番上に配置しましょう。これで、同じ時間に両方のデバイスで計測があっても、上位にあるデバイスの数値だけが採用されるようになります。ここ、地味だけどめちゃくちゃ大事な設定です。
| 優先順位 | 採用されるデータソース | メリット |
|---|---|---|
| 第1位 | メイン機(例:Garmin) | 最も信頼するデータを基準にできる |
| 第2位 | サブ機(例:Apple Watch) | メイン機を外している時の隙間を埋める |
| 第3位 | iPhone本体 | 時計を忘れた時の最低限の記録 |
ガーミンでの運動をアクティビティリングに反映させる
アップルウォッチユーザーにとって、あの「アクティビティリング」を閉じることは毎日の楽しみですよね。ガーミンでハードなトレーニングをしたのに、ムーブリングが動いていないと、なんだか損をした気分になりませんか?
ガーミンからヘルスケアへ「ワークアウト」と「アクティブエネルギー」の書き込み許可が出ていれば、基本的にはガーミンでの消費カロリーもリングに加算されます。ただし、「スタンドリング」だけはアップルウォッチ本体のセンサーでしかカウントされないという制約があります。なので、ガーミンで運動する日でも、スタンド時間を稼ぐためには時々アップルウォッチを腕に戻すといった工夫が必要になりますね。
記録が重なったアクティビティを削除して整理する
検証のために両方のデバイスで同時に計測を開始すると、ヘルスケアアプリに同じワークアウトが2つ並んでしまうことがあります。そのままにしておくと消費カロリーが倍増して、その日の達成度がめちゃくちゃになってしまいます。
もし重複してしまったら、手動で片方のデータを削除するのが確実です。ヘルスケアの「すべてのワークアウトを表示」から、不要な方をスワイプして削除しましょう。このとき、「データも削除」を選ばないと合計値に残り続けてしまうので注意してくださいね。こういった手間を減らすためにも、「運動の計測はどちらか一方のデバイスで行う」というルールを自分の中で決めておくのが一番かなと思います。
Stravaを拠点にして全トレーニング履歴を統合する
メーカーの垣根を超えて、自分のスポーツ履歴を一生モノの財産として残したいなら、Stravaを「マスターデータベース」にするのが最強の解決策です。世界中のアスリートが使っているだけあって、連携の安定感は抜群です。
ガーミンコネクトからは公式機能で自動連携できますし、アップルウォッチからも標準のワークアウトアプリや、先ほど紹介したRunGapを経由して簡単にデータを飛ばせます。こうすることで、将来もしガーミンから別のメーカー(例えばCOROSやSUUNTOなど)に乗り換えたとしても、Stravaにさえデータがあれば、過去の自分との比較がいつでもできるようになります。長期的な視点で見ると、これが一番安心できる運用方法ですね。

結局どっちがいい?ライフスタイル別の選び方ガイド
ここまで連携の話をしてきましたが、「結局どっちをメインにすればいいの?」と迷っているあなたへ。私の見解としては、完全に「何を重視するか」で決まるかなと思います。
iPhoneとの親和性やApple Pay、通知への返信といったスマート機能を重視するならアップルウォッチ一択。一方で、1週間以上の充電不要なバッテリー持ち、登山やトレイルランでの地図機能、そして「ボディバッテリー」などの詳細な体調分析が欲しいならガーミンが圧倒的に強いです。平日はアップルウォッチ、週末のアクティビティはガーミンというハイブリッド運用こそ、現代のガジェット好きにとっての最適解かもしれません。
2台持ちユーザーに役立つアプリ活用の裏ワザ
最後に、併用をさらに楽しくする裏ワザを一つ。それは、アップルウォッチ側にガーミンユーザーが作成した「ウォッチフェイス」を似せて作ってみたり、逆にガーミンの「Connect IQ」ストアでアップルウォッチ風のデザインを探してみることです。見た目を統一するだけで、2台のデバイスがより一つのチームのように感じられます。
また、ガーミンのデータをヘルスケアに流し込んだ後、サードパーティのダッシュボードアプリ(例えば「HealthView」など)を使うと、アップル純正よりも細かい数値の推移が見やすくなります。自分だけの最強の健康管理画面を作り上げていくプロセスは、まさにパソガジェなび的な楽しみ方と言えますね。
まとめ:アップルウォッチとガーミンの比較と連携のコツ
アップルウォッチとガーミンの比較や連携について、その仕組みから具体的な運用術までお届けしてきましたが、いかがでしたか?結論として、メーカーが用意した「壁」は、RunGapやHealthFitといった優秀なミドルウェアを使えば、意外と簡単に乗り越えることができます。
大切なのは、データの優先順位を整理し、自分が何を達成したいのか(リングを閉じたいのか、詳細な走行ログを残したいのか)を明確にすること。今回紹介した設定を一度済ませてしまえば、あとはデバイスを使い分けるだけで、あなたのフィットネスライフはより豊かで便利なものになるはずです。ぜひ、自分にぴったりの連携スタイルを見つけてみてくださいね。なお、アプリの仕様や同期の制限はアップデートで変わることがあるので、正確な最新情報は必ず各公式サイトをご確認ください。
この記事のまとめ:
- ガーミンのデータは「ヘルスケア」への標準連携で基本は同期可能
- 高度な連携や自動化を目指すなら「RunGap」の導入が近道
- データの重複を防ぐために「優先順位」の設定は必須事項
- Stravaをハブにすればデバイスを買い換えても履歴が消えない
もし設定方法で分からないことがあれば、個別のアプリのヘルプページを参照するか、専門のカスタマーサポートに相談してみるのも一つの手です。あなたのガジェットライフが最高のものになるよう応援しています!