
Apple Watch SE 3は、最新のS10チップを搭載して動作はサクサクですが、実は「フラッグシップモデルなら当たり前にできること」がいくつか削られています。ここでは、コストダウンのためにあえて制限されている機能や、ハードウェアの仕様上どうしても届かない部分について、専門的な視点から詳しくお伝えしますね。ここを理解しておかないと、買った後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するかもしれないので、しっかりチェックしていきましょう。
Apple Watch SE 3でできないことの全貌を徹底解説

最新Series 11と比較した主要な機能の格差
2025年モデルのApple Watch SE 3は、中身のチップにSeries 11と同じ「S10 SiP」を採用しているのが大きなトピックです。つまり、アプリの起動速度やシステムの快適さについては、上位モデルと全く差がありません。ここはかなり嬉しいポイントですよね。
でも、同じ「脳」を持っていても「感覚器官」にあたるセンサー類が大きく異なります。Series 11では利用できる高度な分析機能の多くが、SE 3ではソフトウェア的にロックされているか、物理的なパーツがないために動かないようになっています。単に「動く・動かない」だけでなく、「できることの深み」が違うという点を押さえておきましょう。
心電図や血中酸素などのヘルスケアセンサーの欠如
健康管理のためにApple Watchを検討しているあなたにとって、ここが最大の分岐点になるかもしれません。残念ながら、Apple Watch SE 3では以下の測定が物理的にできません。
- 心電図(ECG)の記録
- 血中酸素ウェルネス(SpO2)の測定
心電図を測るための電極がデジタルクラウン(竜頭)に備わっていないため、心房細動の兆候を能動的にチェックすることは不可能です。また、背面のセンサーも心拍数計測に特化した第2世代のもので、血中酸素を測るための専用LEDクラスターが搭載されていません。日常の健康維持には十分ですが、持病のモニタリングや登山などのアクティビティで数値を詳細に把握したい場合には、SE 3は力不足といえますね。
注意ポイント
SE 3でも「不規則な心拍の通知」や「睡眠時無呼吸の兆候の通知」は受け取れます。ただし、これらは加速度センサーや光学式心拍センサーを用いた推定値であり、医療的な診断の代わりになるものではありません。正確な情報は必ず医療機関や公式サイトを確認してくださいね。
QWERTYキーボードによる日本語入力の制限
Apple Watchでメッセージの返信をパパッと済ませたい人にとって、この制限は地味に効いてくるポイントです。Apple Watch SE 3には、画面上にフルキーボードを表示してタイピングする機能がありません。
Series 7以降の大画面モデルではQWERTY配列のキーボードが使えますが、SE 3はベゼルが厚く画面が少し狭いため、誤入力を防ぐ観点からこの機能が省かれているんです。SE 3で文字を打つときは、以下の方法に限定されます。
- 音声入力(一番ラクだけど外では恥ずかしいかも)
- 定型文(「OK」などの短い返信のみ)
- スクリブル(指で一文字ずつ書く。日本語はかなり厳しい)
- iPhoneのキーボードと連携(結局スマホを取り出すことに)
「Watchだけで完結させたい」という人には、少し不便に感じるかもしれませんね。
砂埃に弱いIP6X防塵性能と画面の耐傷性の不安
毎日ガシガシ使いたいなら、耐久性の違いも無視できません。Apple Watch SE 3は、上位モデルが取得している「IP6X」という最高等級の防塵認証を謳っていません。
普通の生活なら問題ないですが、砂浜でのレジャーやDIY、ボルダリングジムのような粉塵が舞う環境で使うのは少しリスクがあります。細かい粒子が隙間に入り込んで、クラウンの動きが悪くなる可能性もあるからです。また、画面のガラスは「Ion-Xガラス」という強化ガラス一択。Series 11のステンレス/チタンモデルに採用されている「サファイアクリスタル」に比べると傷がつきやすいので、保護フィルムなしで使い続けると、数年後には細かい擦り傷が目立ってくるかもしれません。
画面の最大輝度不足による日中の屋外での視認性
SE 3のディスプレイは、最大輝度が1,000ニトに制限されています。最近のスマホや上位のApple Watchが2,000〜3,000ニトに達していることを考えると、スペック的には少し控えめですね。
これ、実は「真夏の直射日光の下」でハッキリ差が出ます。明るい太陽の下でランニングをしているとき、1,000ニトだと画面が暗くてパッと見で数値が読み取れないことがあるんです。わざわざ手で影を作って画面を覗き込む……なんて動作が必要になるシーンもあるでしょう。屋内や曇りの日なら全く問題ありませんが、アウトドア派のあなたには少し気になるポイントかもしれません。
Apple Watch SE 3でできないことを踏まえた賢い選び方

できないことばかり並べると「SE 3って微妙なの?」と感じるかもしれませんが、そんなことはありません。大切なのは、それらの機能が「自分にとって本当に必要か」を見極めることです。ここからは、ハードウェアの細かな設計の違いから、あなたのライフスタイルに合うかどうかを判断するヒントをお伝えしますね。
2025年発売モデルのサイズ展開と旧型の筐体設計
SE 3の見た目は、Series 4から続く伝統的なデザインをベースにしています。サイズ展開は40mmと44mmの2種類。対してSeries 11は42mmと46mmに大型化されており、さらに本体も薄くなっています。
SE 3を選んだ場合、「最新の薄くて大きな画面」を手に入れることはできません。昔ながらのApple Watchらしいサイズ感が好きならSE 3で正解ですが、少しでも手首をスッキリ見せたい、あるいは少しでも大きな文字で表示したいという場合は、上位モデルの方が満足度は高いはずです。なお、バンドの互換性は維持されているので、過去のバンド資産はそのまま使えますよ。
keitoのワンポイント
SE 3は背面の素材がナイロン複合材(プラスチックのような質感)になっています。直接肌に触れる部分なので、金属やセラミックの高級感を重視する人は、実機を一度触ってみるのがおすすめかも!
高速充電の対応速度とバッテリー駆動時間の違い
充電スピードについても、SE 3と上位モデルの間には明確な壁があります。どちらも「高速充電」という言葉を使っていますが、中身が違います。
| モデル | 0%→80%までの充電時間 | 特徴 |
|---|---|---|
| Apple Watch SE 3 | 約45分 | 旧世代の充電回路を流用 |
| Series 11 / Ultra 3 | 約30分 | 最新の効率的な充電システム |
この「15分の差」が、忙しい朝や入浴中の短い充電時間では結構大きく響きます。バッテリー駆動時間はどちらも最大18時間(目安)ですが、充電のしやすさという点ではSE 3は一歩譲ります。睡眠ログを24時間取りたい人は、充電のタイミングをしっかり考える必要がありそうですね。数値はあくまで一般的な目安なので、使いかたによって前後することは覚えておいてください。
ベゼルの厚さで制限される文字盤や表示領域の差
SE 3をパッと見て「あ、SEだ」とわかる一番のポイントは、画面周囲の黒い縁(ベゼル)の太さです。Series 11に比べるとベゼルが厚いため、使える文字盤にも制限があります。
例えば、画面の端ギリギリまで数字が広がる「輪郭(Contour)」や、情報量の多い「モジュラーデュオ」といった文字盤は、SE 3では選ぶことができません。「最新のカッコいい文字盤を使いたい!」と思っても、非対応でガッカリすることがあるんです。デザインの自由度を重視するなら、ベゼルレスに近い上位モデルの方が楽しめるのは間違いありません。
超広帯域無線によるiPhoneを探す機能の精度
家の中で「あれ、iPhoneどこやったっけ?」となること、ありませんか?上位モデルなら、UWB(超広帯域無線)チップを使って、iPhoneがある方向と距離を画面上に矢印で出してくれる「正確な場所を見つける」機能が使えます。
残念ながら、SE 3ではこの「視覚的な誘導」ができません。できるのは、iPhoneから音を鳴らす(ピンポンと鳴らす)ことだけ。音さえ聞こえれば見つけられますが、ソファの隙間に入り込んで音がこもっているときなどは、矢印で導いてくれる上位モデルの方が圧倒的に便利です。地味な差ですが、日常の「ちょっとしたイライラ」を解消できるかどうかの境目ですね。
水深計や水温センサーが必要なマリンスポーツ
SE 3は50メートルの耐水性能を持っているので、プールで泳ぐ分には全く問題ありません。でも、シュノーケリングやダイビングを楽しみたいなら注意が必要です。
SE 3には「水深計」と「水温センサー」が搭載されていません。そのため、潜っているときに「今、水深何メートルにいるか」をリアルタイムで表示したり、後から水温を確認したりすることができないんです。Ultra 3のようにダイビングコンピュータとして使うことも不可能です。アクティブに海で遊びたい人にとっては、ここが決定的な「できないこと」になるでしょう。
まとめApple Watch SE 3でできないことの後悔しない判断
ここまでApple Watch SE 3でできないことを網羅してきましたが、いかがでしたか?最後に、特に重要なポイントをまとめておきますね。
- 心電図や血中酸素の測定など、高度な健康管理はできない
- 画面上でのQWERTYキーボード入力による返信はできない
- IP6X防塵やサファイアガラスによる最高峰の耐久性は得られない
- 常時表示には対応したが、最新の極薄ベゼルや超高輝度は選べない
もしあなたが「通知が見られて、運動記録が取れて、たまに電子マネーで決済できればOK」というカジュアルな使い方を想定しているなら、SE 3は最高の相棒になります。逆に、今回挙げた制限のどれか一つでも「それがないと困る!」と感じたなら、少し奮発してSeries 11を選んだ方が、結果的に長く満足して使えるはずですよ。
正確な仕様や最新のキャンペーン情報は、必ずApple公式サイトでも確認するようにしてくださいね。 keitoでした!